住居棟の屋上防水

 住処の集合住宅の2020年度の管理組合の理事長から依頼され、保全工事について管理組合役員会へ助言するアドバイザー部会のメンバーとなりました。その年度の保全工事に屋上防水改修工事が含まれ、総会議案の基となる工事見積書を調べると今日の屋上防水の最上階の居住者の住環境の断熱性能の向上による改善や屋上防水の長寿命化の要求に対応していないことがわかりました(誰がその議案を作成したのか・・)。田島ルーフィング(株)「サーモコントロール断熱改修 オフィシャルガイド&データBOOK」に「実建築物での効果検証実験」より、断熱材厚さ25mmに対して断熱材厚さ50mmでは夏場、コンクリート下面の温度を約2℃低くできることが紹介され、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(建築物省エネ法)が2017年に施行され、それに対応する断熱材厚さとして千葉県では断熱材種類Eで60mm、ギルフォーム(田島ルーフィングの商品名)で50mmが指定されていることを確認しました。そこで屋上の断熱材を従来の25mmから50mmとして断熱性の向上を図り、さらにアスファルト防水【高耐久仕様】APEXを採用して屋上防水の保全工事に必要な長期的な観点からの総費用を大幅低減する工事仕様書(住居棟だけでなく、店舗棟、ポンプ室、電気室等の防水改修を含む)を田島ルーフィーング(株)の協力を得て作成しました。