2月11日は建国記念の日。紀元節が戦後、廃止され、建国記念の日として1966年に祝日法改正で1967年に復活した経緯をWikipediaなどで読むと「何だろうなあ・・」と考えさせられます。そしてニュースで色々な集会があったことが報じられていました。
 さて、2月8日、先のblogで紹介したしょうけい館(戦傷病者資料館)の展示を見て、靖国神社に近づくための心の準備のようなものができ、「遊就館の展示の取材へ」と移動しました。
 遊就館はそのWebサイトで歴史が紹介されていますが、神奈川県庁舎などと同じ帝冠様式の本館(1931年)と増築された新館(2002年)で構成されます。入館は新館からで、その玄関ホールに零式艦上戦闘機がC56型31号機関車、八六式十五糎榴弾砲、八九式十五糎加農砲とともに展示されています(玄関ホールの見学は無料)。
 「建物外観と零式艦上戦闘機を撮影したから、もう、いいんじゃない?」、「ここまで来たんだからちゃんと展示も見なければ・・」という若干の心の葛藤の後、チケット(800円)を購入して展示を見始めました。そして靖国神社が「戦争を否定し、平和の尊さを伝える展示施設ではない」ことを再確認させられました *。大展示室にはロケット特攻機「桜花」、艦上爆撃機「彗星」(戦争末期、特攻に使用)、人間魚雷「回天」が展示されていました。人が人として扱われていない国であったことを示す最たる兵器で正直、胸が悪くなりました(NHK 戦争証言アーカイブスの「特攻」で回天、桜花について語られています)。
 1881年に建てられたものが1903年に境内に移築された能楽堂が境内にあり、これを見て少し気分転換できました。
 境内で毎週の日曜日、靖国神社青空骨董市が開催されていることを知りました。小雨決行とのことですが、私が訪れた2月8日は雨脚が強くなり、各所で店仕舞いされていました。