日本機械学会 宇宙工学部門企画の『宇宙サロン  宇宙で食べる ~ 宇宙日本食の開発 ~』を12月21日、御茶ノ水ソラシティのJAXA東京事務所の会議室で聴講してきました。
  「宇宙日本食の認証について」(佐藤勝氏、JAXA宇宙飛行士運用技術部宇宙飛行士健康管理グループ)では宇宙食に必要とされること、宇宙食の歴史、宇宙食の効果、宇宙日本食の認証の手順などが解説されました。
 「宇宙における栄養」(太田敏子氏、JAXA宇宙飛行士運用技術部)では長期の宇宙空間での滞在による身体的な影響、栄養面での配慮、宇宙食の制約(善玉とされるビフィズス菌を含んだ食物を使うことができないこと)、宇宙食に期待されることなど、様々な観点から解説されました。
  「マルハニチロにおける宇宙食開発」( 岡本清氏、株式会社マルハニチロ食品)では同社の1980年代からの日本宇宙食との関わりの歴史(大洋漁業より)、今日、日本宇宙食として使用されている食品の製法などが解説されました。
 「アルファ米,非常食から宇宙食へ」 (伊藤秀朗氏、尾西食品株式会社)からはアルファ米とは何か、その歴史、製法などが解説されました。質問の、昔、アルファ米がおいしくなかったのが、今日、おいしくなったのは脱酸素剤を使うことにより、わずかに残る油分の影響を排除することができたことや、パッケージの効果などの効果であることが回答され、「成る程」となりました。
 講演のあと、宇宙食のアルファ米の山菜ご飯、アルファ米の赤飯、カレー、さんまの蒲焼、羊羹を試食し、「少し濃い目の味付けかな。宇宙だと味覚が鈍るとされることと関係するのかな・・」と感じました。なお、住処に帰ってから少し胃がもたれる感じがして「野菜を食べてなかったからなあ」です。宇宙飛行士の食生活、大変そうです (^_^;