2014年5月21日放送のNHK『クローズアップ現代』《戸籍のない子どもたち》を見た時、愕然とさせられ、そのような状況におかれることになった子供たちがいることを現実として理解しました。
 「【現代の日本に、戸籍を持たない人が1万人以上いることを知っていますか?】 何らかの理由で出生届が出されず、存在が行政に登録されないまま、もしくは把握されないまま「無戸籍」で生きている人たち。それが「無戸籍者」です。(中略)自らの子供も法の規定により無戸籍となった経験を持ち、それ以来13年にわたって無戸籍者とその家族たちを支援しつづけてきた著者だからこそ書くことができた無戸籍者たちが生きてきた厳しい状況と無戸籍者が生まれ続けてしまう原因と問題の背景を深く掘り下げたノンフィクション作品、それが本書です。著者もスタッフとして加わり、無戸籍者たちのリアルな姿が広く世に知られるきっかけとして大きな反響を呼んだNHK『クローズアップ現代』《戸籍のない子どもたち》は、「貧困ジャーナリズム大賞2015年」を受賞しました。本書では、番組では紹介できなかった無戸籍者たちの思いや番組放送後に無戸籍者それぞれにおきた状況変化についてもくわしく書いています。(後略)」と内容紹介される 井戸まさえ (著)「無戸籍の日本人」(2016年、集英社)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で目に躊躇することなく、入手しました。そして本書の発行後の著者の井戸まさえ氏へのインタビュー記事の「日本の「無戸籍者1万人」は、なぜ生まれるのか 「就学、結婚もできない現実」を生む5つの謎」(東洋経済オンライン)があるのを確認しました。
 法務省の「無戸籍でお困りの方へ」というWebサイトがあることを確認しましたが、共同提案「民法等の一部を改正する法律案による、国籍法3条3項の新設に反対する意見書」のことを知り、「認知無効により日本国籍を「喪失」」という人権無視に愕然とさせられました。
 2019年12月4日、中村哲医師がアフガニスタンで銃撃にあい、同行の方たちと共に亡くなられて3年となりました(NHK NEWS WEB)。
(税込220円)