TSフロアヒンジドアの吊り元(円筒形)

 2011年、私が住む集合住宅の第2回大規模修繕工事が行われましたが、エントランスホールの玄関ドアの吊り元での子どもたちの指などの挟まれ事故防止のため、吊り元の形状が円筒形で隙間が3mmとなるTSフロアヒンジドア(LIXIL;写真上)への更新を提案し、工事仕様として了承されて実現できました。提案したのは2004年の六本木ヒルズの森タワーの正面玄関の大型自動回転ドアで起きた6歳の男の子の挟まれ事故のことが、機械設計もしていた人間として強く記憶に残り、「本質的安全の実現を」と考えたためでした。
 畑村洋太郎(著)「危険学のすすめ」(2006年、講談社)をBOOKOFF 6号南柏店で見つけ、ページを開いて六本木ヒルズの回転ドアや様々なドアの安全について実験方法を含めて解説されているのを目にし、入手しました(税込210円)。
 本書より「設計は単に形を模倣すればできるのではなく、そのような設計に至った背景(普通に使用する以外の様々な状態への対応)の理解が必要」を再確認しました。以下のamazonへリンクを張った書籍は畑村先生の著書を並べたものです。