NHK BS1で「RBG 最強の85才」(前編)が1月5日、(後編)が6日に放送され、弁護士、米連邦最高裁判事としてRuth Bader Ginsburgさんが米国の女性の地位向上に如何に貢献したか、そして米国の女性の地位向上も容易でなかったことを知りました。先のblogで辻内鏡人・中條献(著)「キング牧師 人種の平等と人間愛を求めて」(1993年、岩波書店)について触れましたが、「人種だけでなく、男女格差も忘れてはいけない」です。
 女性に対する社会的バイアスについて以前のblogの『津田塾理科の歴史 女性の自立と科学教育』などで書きました。内閣府男女共同参画局によれば、世界経済フォーラム(World Economic Forum)が公表した「Global Gender Gap Report 2020」で日本の総合スコアは0.652で、153か国中121位とされます。「これでよく先進国と自称できるなあ (T_T) 」になります。これは男女雇用機会均等法の施行で労働者に対する男女差別の明文化が禁止された際、企業が行った総合職・一般職を制度化という小手先の対応を国が容認したことで男女差別を厳然と残してきたことが元凶です。その制度を壊さなければ現状を変えることはできません。
 「私たちは「男は仕事,女は家庭」という意識にとらわれていないだろうか。ジェンダー格差を明らかにするとともに,少子高齢化の現在,企業,社会のとるべき施策を展望する。就職,結婚,子育て,キャリア形成など,働き方に悩む女子へのメッセージ。男子も必見。」と内容紹介される 川口章(著)「日本のジェンダーを考える」(2013年、有斐閣)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で見つけ、入手しました。有斐閣の本書のWebサイトで「法律改正,制度変更等に伴う本文の修正,補足,誤植訂正等を掲載いたします(初版第1刷に対する修正。2015年8月8日現在)。」として訂正情報が提供されているのを確認しました。
(税込1,280円→税込210円)