中学生の時、弁護士等の法曹界へ進むことも夢見ていました。そして内閣の御威光が入る検察官の定年延長を可能にする検察庁法の改正案に「三権分立が人事制度を利用してなし崩しにされていくのは見たくない!!」と強い拒否の気持ちがありました。その気持ちの裏側には黒川弘務東京高検検事長の定年延長を法解釈で閣議で決めたという森法務大臣の発言に「内閣で勝手に法解釈を決めていい訳がない!」という怒りがありました(「法に携わるものは解釈を勝手に変えてはいけない」というのが大原則と理解していますので)。
 Twitterによる「#検察庁法改正案に抗議します」活動日本弁護士連合会会長による検察庁法の一部改正に反対する声明ロッキード事件の捜査を担当した松尾邦弘元検事総長ら、検察OBの有志14人が「検察の人事に政治権力が介入することを正当化するものだ」として、反対する意見書を15日、法務省に提出しました。」というニュース、そして立憲民主党の枝野代表の「(新型コロナウイルス)感染症による危機状況を悪用した火事場泥棒だ」という指摘もある中、検察庁法改正案の今国会での成立を見送られました。ただ、菅官房長官の検察庁法解釈変更について「周知必要なかった」という記事を見て、「まだ、安心することはできない!」になりました・・
 そしてこれらの問題の中心人物の黒川弘務検事長が接待賭けマージャンで5月21日に辞任の意向を示していることが報じられました。「検事長は,高等検察庁の長として庁務を掌理し,かつ,その庁並びにその庁の対応する裁判所の管轄区域内にある地方検察庁及び区検察庁の職員を指揮監督しています。」(検察庁のWebサイトより)とされ、検察庁の要職にありながら賭けマージャンに興じていたとはその職務に不可欠な倫理観*が欠如していたとしかいえません(森友・加計問題の財務省の佐川理財局長(当時)と黒川検事長が同じような目つきをしているように思われてなりません)。森法務大臣が黒川検事長に対して訓告の処分を出し、黒川検事長が辞表を提出したことが伝えられました。