旅立った親族についてblogに書いたのは2.5年前のことでした。彼の残したものの管理を可能な限りしてきましたが、困難さも感じていました。以前、ブラシノキ(上の写真の赤い花が咲いている木)についてblogで書きましたが、それが植えられている彼のものだった土地の一部売却が決まりました。
 森林破壊が世界的に進む中で、木を伐採するのは罪を犯しているような気持ちがし、また、工学屋なのに「木の精に申し訳ない」という気持ちがしました(年の離れた彼の読んだ「中学一年コース」「中学二年コース」(学習研究社)が彼の家の屋根裏部屋に積まれていて、屋根裏部屋に冒険のように上がった際にそれを開き、連載されていた手塚治虫先生の『アリと巨人』を見つけて夢中になって読み、その作品でクスノキがあたかも人のように描かれていたことが影響したかもしれません)。
 そして業者に伐採・整地一式を丸投げにするのでなく、「親族が残したものに対する最低限の責任として、木の精に謝りながら伐採は自分でやろう」と決めました(先のblogの作業パンツはこの作業のために使用)。