6月30日に神田神保町古書店街小宮山書店で入手した本(blog)のうち、中山 茂(著)「科学技術の戦後史」(1995年、岩波新書)も読み終えました。
 敗戦により大学の造兵学が精密工学になったこと(精密工学科に対してある種の憧憬のようなものを感じていたのですが、それを知り、愕然・・)、日本学術会議の成立の経緯(以前のblogで「学術と政治的中立性」について書きましたが・・)、私の垣間見ていた科学技術関係の様々なことの背景で何があったかなど、理解を深めることができました。そして「戦後も行政は戦中の体質を引き継いだまま、今日に至っているのではないか?」という疑念が湧いてきました。
 理学、工学をバックグラウンドにする人たちにとって必読の書と思います。