以前のblog社団法人日本航空宇宙工業会『日本の航空宇宙工業50年の歩み』(平成15年5月発行)が電子書籍として公開されているのを見つけ、巻末の『補遺(2)日本国内の主な航空宇宙博物館・史料館等』から私が訪れたことのある施設を対応づけました。その中に愛知県幸田町の郷土資料館に三菱ノースアメリカンF-86と富士KMがあることが記されていて「やっと」ですが、見学に行きました。

■ 郷土資料館内
 郷土資料館に、まず、入館して地域の歴史や人々の生活を支えた農機具などの展示をみました。そしてその展示の中に名称だけ記憶にあった三河地震に関するものがあり、ビデオ映像の視聴を含めて勉強しました。1944年12月7日、紀伊半島沖を震源としたM7.9の東南海地震が発生して死者1,223人という被害、1945年1月13日午前3時に内陸直下型の三河地震が発生して死者2,306人という被害がありましたが、戦時中で被害の大きさが当局により伏せられたため、これらの地震が知られていない状況があります。関東大震災の被害の大きさが知られていることに対して異常で、それが今日まで影響しているように思われます。
 目的は飛行機の展示状況を確認するためでしたが、三河地震について勉強することができ、「来てよかった」となり、防災教育の面で重要な施設であることを実感しました。
 郷土資料館の近くの本光寺に三河地震で壊れた土塀が残されていること、東海道本線をはさんで郷土資料館と反対側の方向に三河地震で隆起した深溝(ふこうず)断層があることを知り、見学することにしました(次のblogから紹介)。