血液型による性格診断と同様、「女性は理数系に弱い」というのは根拠がないと考えています。また、「理数系に弱い女性は社会的につくられているのでは・・」と考えています(ニュースで性差に関する研究発表が時々、とりあげられますが・・ (^_^; )。
 男性中心の日本社会において、女性が進出して困るのは男性で、「理数系が弱い」という女性が多いことは競争優位となります。「理数系が得意」と発言すると理屈っぽいというイメージが先行するため、若い女性への社会的期待から不利なため、得意であっても「理数系に弱い」と発言するケースも考えられます。そして理数系を苦手と考えている女性* にとって「女性は理数系に弱い」というのは都合のよい言い訳となります。これは「女性は理数系に弱い」を肯定する社会的バイアスがかかっている状態といえます。(* : 「わかった(^_^)」という喜びが学ぼうという気持ちの原動力となりますが、その感覚を得るまでの時間は個人差があり、この感覚を得られないまま、科目数をこなさざるをえない現状が、(男女に関係なく)苦手意識を産んでいるのではないかと思います。)
 中学生時代、隣のクラスにいた理数系にも強い素敵なMIさん(医師を目指していたように記憶)のことを思い出してしまいました・・ (^_^;
 最近、古書の入手に歯止めが効かず、神田神保町の明倫館書店で先日もかろうじて2kgを割る5冊(1,970g)の本を入手してきました。その中の一冊が『津田塾理科の歴史 女性の自立と科学教育』(1987年)です。