私のヘッドフォン(左:DR-M5 (SONY)、右:ATH-M30 (Audio Technica))・ 両者とも現場向きのデザインモニターヘッドホン ATH-M30 (Audio Technica)http://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=1480 ヘッドホンのテクニカルデータとして再生周波数帯域が示されます。ただ、その低域側の数値が低いほど、低音がよく聞こえるかというと、そうでもなく、当たり前のことですが、低域まで伸びていてもその帯域の出力レベルが低ければ低域はよく聞こえませんし、そこまで低域が伸びていなくてもある程度の出力レベルがある方が低域が豊かに聞こえるものです。
現在、私の使っているモニター用ヘッドホンDR-M5 (SONY、再生周波数帯域:15-22,000Hz、出力音圧レベル:106dB/mW)、まだ、使えますが、流石に年代物なので予備としてATH-M30 (Audio Technica、再生周波数帯域20~20,000Hz、出力音圧レベル:100dB/mW)を入手し、それを実感させられました。
私のヘッドホンを選ぶ条件は、以前、エレクトリックベースを弾き、また、社内バンドのバンマス兼雑用係としてアレンジ譜を書いていたこともあり、ベースラインと各楽器の音がよく聞き取れるものとなります。そして Yodobashi AKIBAで手頃な価格帯の密閉型のヘッドフォンを聞き比べ、現場向きのデザインのATH-M30 (Audio Technica)とATH-PRO5MK2 (Audio Technica、再生周波数帯域:10~25,000Hz)に絞りこみました。前者のドライバーユニットはφ40mm、後者のそれはφ44mm、そして再生周波数帯域からもATH-PRO5MK2 の方が低い周波数まで示されていますので、カタログスペックだけで比較すると「ATH-PRO5MK2 の方がベースラインがよく聴こえるだろう」となるのですが、同じ音楽でベースラインを比較試聴したところ、ATH-M30 の方がベースラインがよく聞き取れます。ということで迷わずATH-M30を選びました。 ATH-M30、ボイスコイルに振動系が軽量になり高域の伸びが優れ、低音のハギレも良いとされるCCAW (Copper-clad aluminium wire)を使っていることが効果を生んでいるのでしょうか?
住処でDR-M5とATH-M30と比較したところ、同じアンプのボリューム位置で前者の方が大きい音で再生されることに、まず、気づきました。出力音圧レベルが6dBの差があることから当然といえます。音量を同じにして比較したところ、DR-M5とATH-M30が音質的に同傾向であることがわかりましたが、低域は圧倒的にATH-M30の方がでています。なお、ATH-M30、高域の音の抜けがもうひとつの感じがします。そこでどの程度、効果があるかわかりませんが、ヘッドフォンにだけ音楽を聴かせるエージングにかけています。
いずれにしてもヘッドホン選び、カタログスペックでなく、試聴して選ぶことが重要であることを再確認させられました。
----------
DR-M5 (SONY)
http://20cheaddatebase.web.fc2.com/SONY/DR-M5.htmlATH-PRO5MK2 ヘッドホン 一般製品 オーディオテクニカ
http://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=871CCAWとは? Panasonic
http://ctlg.panasonic.jp/product/detail.do?pg=13&vcd=00013030