気になる本は読みもしないのに集めています。同じ本が2冊・・、ということも一度や二度ではありません。DVDはタイトルをExcelのファイルにしたものをPocketPCに入れて二度買いを防いでいるので、本についてもこれと同様のことをすればよいのですが、その量から手をつけられないでいます。また、日本での専門書の発行部数はものにもよりますが1刷2000部程度と考えられ、一期一会で目にした時に入手しないとその後の入手が難しい場合もあります。一方、「もう使わないだろう」と考えて手放した本がまた必要になって探し出した、ということもあり、整理の方はなかなか進みません。
 インターネットで様々な情報が入手可能となりましたが、手早く体系的な知識を得るには、現在のところ、優れた書籍に勝るものはないと思います。書籍は、私の貧弱な主記憶装置(脳)に入らない知識を貯える補助記憶装置でもあります。そして調べ物をしたり、書き物をする時に集めた本が役立つことがしばしばあります。
 小学生の時、屋根裏部屋で過ごす時間が好きでした。屋根の瓦にはめ込まれたガラスを通して差し込む太陽の光、あるいは裸電球の下で、父や5つ違いの兄の読み終えた本や雑誌を読んでいました。小学生3年生の時、兄の使っていた小学生向きの厚い(当時はそう思いました)国語辞典を毎日読んで5日で読み通したのも屋根裏部屋でした。これが私の読書能力を引き上げるのに大変、役立ちました。私の話し方が変わったのもこれがきっかけでした。この体験から、見過ごされがちになのですが、よい本がたくさん入った本棚が各家庭に必要と思います(私の屋根裏部屋の本はよい本ばかりとはいえませんでしたので・・・)。子供向けの本である必要はなく、よい本であれば「いつかこの本を読めるようになりたい」と子供が考えてくれるものです。


本棚に納まらない本が段ボール箱に何箱も・・・