明治用水頭首工の下流側

 愛知県豊田市にある矢作川から農業や工業用の水を取る施設「明治用水頭首工」で、5月15日午前に豊田市職員が下流側で水面に灰色の水が湧き出しているのを発見し、16日午前には上流側に渦ができ、下流側でわき出す水量が多くなり、穴をふさごうと砕石を渦に投げ入れたが、状況は変わらず、17日になって大規模な漏水に至ったことが報じられました(朝日新聞digital)。安城市歴史博物館に明治用水に関する展示を見たことを2017年のblogで書きましたが、工業、農業への影響が大きいことから現地の状況が気になっていました。
 5月23日、所用で愛知県に行き、一仕事を終えた後で現地へ向かい、水源公園の駐車場に駐車し、明治用水頭首工の近くを、事故前だったら絶対に歩けない上流側の干上がった川底を含めて歩きました。ニュースで触れられていた漏水前に行われていた工事の内容もわかりました。
 中日新聞の5月18日の記事から事故発生当時に関するより詳しい状況がわかりました。現地で様々な組織の排水ポンプが集まっているのを目にしましたが、5月23日 の記事で組織を超えて各地からポンプ車が集まっていることを知りました。そして「22日午後には、頭首工から11kmほど離れた猿渡川に仮設ポンプが設置され、明治用水への水のくみ上げが始まっている。」(FNNプライムオンライン)を知りました。