多くの方が亡くなられた1991年6月3日の雲仙・普賢岳の火砕流から30年となりました。1993年より砂防ダムなどの構造物が無人化施工等により建造されました(現地に無人化施工を見学に行きました)。Yahoo! Japanニュースの「溶岩ドーム 今も大規模崩壊の恐れ 「浸食谷」も不安要因」長崎新聞社)で溶岩ドーム(平成新山)の大規模崩壊の危険性が指摘されているのを読み、人間の力の限界を感じてしまいました。
 上の本は昨年9月のblogで紹介した雲仙・普賢岳の火砕流の犠牲となられた火山学者のKatia Krafft, Maurice Krafft 夫妻の原著(フランスで1988年出版)を翻訳した火山に関する一種の写真集の「火山からのメッセージ―噴火・溶岩・火砕流」(1992年、山と溪谷社)です(明倫館書店で入手して蔵書)。
 雲仙・普賢岳の観測、災害指揮で最前線にいらした元九州大島原地震火山観測所長*の太田一也氏の著による「雲仙普賢岳噴火回想録」が2019年に発行されていたことを西日本新聞の記事から知りました(*:2000年、九州大学大学院理学研究科附属島原地震火山観測所は九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センターに拡充・改組)。