中学生の時の思い出として放送部に所属し、昼食の時間に音楽を流していたことがあります。そして放送部の仲間と協力して教室で「音楽を楽しむ会」を開催し、集まってくれた皆とクラシック音楽*のレコードを楽しんだことも大切な思い出です(*:中学校内では皆と聴く音楽に制約がありましたので・・)。ただ、クラシック音楽の熱烈なファンという訳ではなく、それは現在も変わっていません(以前のblogのようにJAZZらしいものを目指していた社内バンドのベース弾き兼バンマスという名の雑用係(アレンジ譜作成や練習日の調整等)でクラシック音楽とは遠い音楽を・・)。
 アリス・M. ハンスン (著)、喜多尾道冬・稲垣孝博(訳)「音楽都市ウィーン―その黄金期の光と影」(1988年、音楽之友社)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で見つけ、そのページを開いて「序言」に「(略)本書は、第一章で十九世紀初頭におけるウィーンの生活の中の政治事件、経済事情、社会的構造のあらましをまず紹介し、つづく章は、オーストリアの政治と警察が、音楽家とその音楽そのものを(略)」と書かれているのを見て、「ウィーンで音楽の生まれた社会背景等を知りたい!」となって入手しました。
 本書の目次は以下のもので、当時の作曲家や演奏者のおかれた環境や楽友会などについても解説されていて、「クラシック音楽の聴き方が変わりそう」という気持ちになりました。本書はクラシックの音楽史を学ぶ上でもとても参考となる本と思います。なお、熱烈なクラシック音楽ファンの方に、私のような人間が本書を楽しんでいることに少し申し訳ない気分・・ (^_^;