日本学術会議が推薦の新しい会員候補者のうち、6人が任命されていないことが10月1日に報道されました。ハフポストの記事より選ばれなかった6人の方が、現政権にとって嫌な存在であることがわかります。
 本blogで時々、日本学術会議の一般公開イベントについて書いてきましたが、その参加から省庁からの出向者が事務局を務めていることを知りました。「日本学術会議に対して毎年約10億5000万円が計上されている」として加藤官房長官がその内訳として事務局人件費・事務費等に対して5億5000万円を示しましたが、Web検索で「日本学術会議の元会長の大西隆東大教授によれば人件費は6億2000万円で事務局に50数名が働いていて、6億2000万円のうち5億円近くは官僚の給与」ともされているのを見つけました。日本学術会議は210人の会員と約2,000人の連携会員によって職務が担われ、会員は約400ある分科会に出席するも、手当は1日2万円のみで年度末は予算が不足して 手当がないこともあるとされ、連携会員の方が予算不足で会議参加のために自腹を切ったことも紹介されています(「関東圏の大学の先生が多いのも経費の制約から」というのを何かで読んだ記憶があります)。NHKの報道は出向者やその手当支給の実態について触れられていず、「どこに配慮して報道しているの?」と情けなくなりました。
 2006年のblog早稲田大学大学院政治学研究科の科学技術ジャーナリスト養成プログラムの学生になることから「予習のつもり半分」でテーマを選定して本blogを始めたことを書きました。
 「メディアはナショナリズムやポピュリズムの防波堤たりうるのか? 新聞=明治デモクラシーからネット・SNS=平成デモクラシーまで,メディアと政治との関係,政治におけるジャーナリストの役割について考える.マスコミ志望者・メディア関係者必読の書」とする芹川洋一・佐々木毅(著)「政治を動かすメディア」( 2017年、東京大学出版会)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で見つけ入手しました(税込1,260円から大幅割引で同210円)。
 下記の目次に対する内容で斜め読みしながら考えさせられています。