早稲田大学・報道実務家フォーラム「政治と金をどうチェックするのか」が早稲田大学3号館502講義室で7月7日13:30 - 18:30開催で参加しました。
 米政治資金センター(National Institute on Money in Politics)の代表のEdwin Bender氏の基調講演で、米国の政治資金の動きを情報公開する同組織のFollowTheMoney.org について、昔、米国の政治にロビイストが大きく関与していることを書いた本を読んだことを思い出しながら聴講しました。このような活動に資金援助する米国の人々がいることに「日本の現状は」と考えさせられました。
 パネルディスカッションの中で弁護士で政治資金センター共同代表の阪口徳雄氏から日本の政治資金を監視するための「公益財団法人 政治資金センター」の取組みと情報公開するWebサイトが紹介されました(運営資金について長期的な目処が立たないため、協力が呼びかけられました)。
 元衆議院議員の市村浩一郎氏、NHKネットワーク報道専任部長の熊田安伸氏、元大阪地検特捜部主任検事の前田恒彦氏のパネルディスカッションでの話もとても勉強になりました。
 国会が予算を組み立てる能力がなく、行政から出されたものを充分な評価することなく、国会として議決していることが市村氏から指摘され、何となくわかっていたことですが、「やはり・・」で「国会は行政の操り人形か・・」、「その状況を変えることはできないのか・・」とやりきれない気持ちが残りました。
 政治資金センターのサイトで公開される情報を契機に日本のシステムが少しずつでも変わっていくことを祈ります。