株式会社イマオコーポレーションから『標準機械部品 標準治具 2017-2019』(2244ページ)が送られてきました。電気工学科出身ですが、メカトロニクス時代となり、単発物の機械の開発で設計も行なうようになりました。そして納期に間に合わせるには「流通する機械部品としてどのようなものがあるか」という商品知識が極めて重要で、これにより、どの部品を市場から調達し、どの部分を自分で設計するか(流通する商品を使えるように設計するという面を含む)という戦略が立てられ、原価計算も楽になりました。そして「安く、早く、信頼性の高いもの」を作り上げるのに助かりました。
 トヨタ生産方式に関する解説の中でカタログエンジニアを軽んじる書き方がされています。しかし、それに対して「トヨタでやっていることだから」と「寄らば大樹の陰」で無批判で受け入れている人物か、機械工学科出身でも実務経験を経ないと機械設計ができるものでないため、「理解する力のない人物が書いているのでは」と考えてしまいます。
 いずれにしてもそのような考え方が蔓延することは「困ったものだ・・」です。