明治大学駿河台キャンパス・グローバルフロントで12月11日に開催の日本学術会議の公開シンポジウム「科学者・技術者と軍事研究」を聴講したことを先のblogで書きました。シンポジウムを終え、神田古書街近くへ来た時のいつもの行動パターンで明倫館書店へ行き、9冊の本を入手しました。その中の一冊が『エアバスA380を操縦する』でした。
 本書は書名だけ読むと旅客機の操縦を解説した本と考えてしまいますが、旅客機の設計(重量の面で大きな比率を占める燃料の飛行中の移動に関することや着陸装置の荷重に関することなど)に関することや、航法システムの技術発達の歴史、電波などについても解説されていて興味深く読むことができました。また、運行経費を下げるために飛行計画に対して最適な量(余分に積まない)の燃料とすることが重要なことを知りました。
 南米コロンビアで11月28日、ブラジル1部リーグのプロサッカーチーム「シャペコエンセ」の選手を含む乗客を乗せた旅客機が墜落しました。その旅客機はBritish Aerospace Avro RJ85でエアバスA380とは異なりますが、そしてその後のニュースで墜落直前、操縦士から電気系統の故障と燃料のないことが伝えられたことを知りましたが、「燃料がなくなったから発電できず、電気系統が使えなくなったのでは・・」と気づかされました。