国立科学博物館でミニ企画展「はい,チーズ!写真の歩み -日本の産業技術-」が4月5日まで開催されていることを先のblogで書きました。そして「国産顕微鏡100年展~世界一に向けた国産顕微鏡のあゆみ」が3月3日から4月19日まで開催されているのに気付きました。
 本blogのマイカテゴリーの「道具(カメラ)」の件数が多いように「光物(?)」に弱い私です。マクロ撮影の機材について時々、書いていますが、顕微鏡の世界には踏み込んでいません。しかし、この企画展は気になり、「ミニ企画展と一緒に・・」で国立科学博物館へでかけてきました。
 顕微鏡のライツIV号を模して試作されたエム・カテラIV(1914年、エム・カテラ工学器械製作所)を模した真鍮色のジャイアント顕微鏡モニュメントが1階のエントランスホールに設置され、来場者を迎えてくれます。モニュメントの下にはエム・カテラIVと研究用生物顕微鏡BX63(2010年、オリンパス)が展示されています。南翼側の常設展示の「顕微鏡事始め」に続いて、企画展会場の「国産顕微鏡の産声」、「顕微鏡大国への道程」、「多様化する顕微鏡」、「顕微鏡の未来を探る」の展示構成になっています。そして顕微鏡の構造と原理、光学顕微鏡の発展系統図、日本の顕微鏡の歴史、北里博士・野口博士の顕微鏡、顕微鏡の産業への貢献、生物学・医学への貢献、偏光顕微鏡、蛍光顕微鏡、位相差顕微鏡、微分干渉顕微鏡、倒立型顕微鏡、双眼実体顕微鏡、教育用顕微鏡、レーザ走査型顕微鏡、多光子レーザ走査型顕微鏡、超解像顕微鏡の解説と普段、見ることのない実際の様々な顕微鏡が展示されていて、とても勉強になりました。
 住処へ帰ってOlympusの『顕微鏡を学ぶ』というとても参考になるWebサイトもみつけました。顕微鏡にご関心ある方、そして私のように光物に弱い方(?)にお勧めしたい企画展です。