先のblog産業技術総合研究所 デジタルヒューマン工学研究センター『デジタルヒューマン・シンポジウム2015』 (3月13日、日本科学未来館)に参加し、その後、デジタルヒューマン工学研究センターのラボのオープンハウスを見学したことを書きました。
 オープンハウスでは様々な研究が紹介されていてロボット関係もありましたが、最も気になったのが世界の競技用義足をずらっと並べたコーナーでした。佐野陽子氏、保原浩明氏他の『全力疾走動作における義足スプリンターの下肢バネ特性』の研究のパネルがあり、研究についてお聞きし、競技用義足の国内生産はなく、海外メーカーのものは50~60万円の価格であること、そして経験で製作されていて力学的特性などは明らかになっていないことを知りました。競技用義足を実際に手にとらせていただき、その剛性の高さ、関節の部分の動きを確認させていただき、テレビでしか見たことのない競技用義足がどういうのであるか、少しわかった気持ちがしました。現在、流通する競技用義足を対象に研究が取り組まれていて、パラリンピックに向けて日本で競技用義足をつくれるようにしたいとのことです。現在の競技用義足は子供用のものも大人と変わらない価格とのことで、「障がいのある子ども達のためにも入手しやすい価格となるように・・」と今後の研究の展開への希望をお話させていただきました。