トヨタ自動車から1949年に分離して設立された日本電装株式会社が株式会社デンソーへ社名変更されたのが1996年で既に18年となりました。自動車部品、(自動車関連)アフターマーケット製品、生活関連機器・産業機器、(自動車関連)メンテナンス機器と製品は多岐におよび、その中に産業用ロボットもあります。デンソーの本社は刈谷市にあり、本社近くにデンソーの製品を紹介する展示施設『デンソーギャラリー』(上の写真の右側の低層の建物)があり、「ロボット関係でどのようなものが展示されているかな・・」で見学してきました。
 展示室へ誘うウェルカムゾーンは「これから何が見られるかな・・」とワクワクさせてくれる仕掛けです。展示室では創業期の製品として電気自動車「デンソー号」(戦後、燃料が配給制で需要があったようです)、ラジオ、電気洗濯機などが紹介されていて「ヘ~」と驚かされました。そしてデンソーの歴史を紹介する「デンソーのあゆみ」の奥に創立60周年(2009年)を記念して社員有志が再生した電気自動車「DENSO号」が置かれていました。「デンソーのあゆみ」の中には1994年にマイクロカーギネスとして認定されたTOYODA TYPE AA (1/1000)が展示されていました。デンソーの産業用ロボットの取り組みは1969年に始まるとのことですが、ロボット自体の展示はスカラーロボット1台のみでした。ただ、自動車の情報化や自動化に関わるセンサーや制御などの展示もあり、勉強になりました。
 自動車のメカトロニクス関連の技術に関心のある人にとって楽しめる展示施設と思います。土日祝日が休館日(毎月1回、土曜日に開館(原則第1土曜日))、9:00~17:00の開館です(詳しくは開館日カレンダー参照)。