東北地方太平洋沖地震関連技術レポート-清水建設
http://www.shimz.co.jp/theme/earthquake/
「平成23 年(2011 年)東北地方太平洋沖地震 - 地震の概要 -」(清水建設株式会社 技術研究所)
http://www.shimz.co.jp/theme/earthquake/pdf/reportAll.pdf


 地震と関連する言葉の「震度」は測定地点における地震の揺れの大きさ、「マグニチュード」は地震のエネルギーの大きさを表すと多くの人が理解していると思います。しかし、マグニチュードに日本の気象庁がつかう気象庁マグニチュード(Mj)と、国際的に広く使われているモーメントマグニチュード(Mw)の2種類があること、そして気象庁発表の東北地方太平洋沖地震の規模が最初の発表のM7.9(当然、気象庁マグニチュード)から、モーメントマグニチュードによるM9.0(国際的な観点からも当然ですが)という値になったことは一部の専門家しか知らないことだと思います。気象庁マグニチュードは速報性には優れますが、(特に大規模地震において)地震の規模を正しく評価するのが難しく、東北地方太平洋沖地震に対する警報の第1報が過小評価であったことが被害を大きくしたのではという議論もあり、今後の警報の出し方が変わっていきそうです。(ちなみに震度については国際標準はありません。)

【追記】
 気象庁から2011年8月8日、ご意見募集という形で津波警報の改善の中間とりまとめが発表されました。

気象庁 平成23年報道発表資料
「東北地方太平洋沖地震による津波被害を踏まえた津波警報の改善の方向性について(中間とりまとめ)」についてのご意見募集
http://www.jma.go.jp/jma/press/1108/08a/keihou_kaizen_ikenboshu.html