自転車はフレームを除いて、基本的に流通する部品の集合体となります。このため、自転車の改造を効率よく行うにはこれらの流通する部品に関する知識が不可欠です。自転車の部品のサイトを見ていて、BBBのハンドルステムBHS-22Q HIGHSIX Q(390g)のところで目がとまりました。BA-100のハンドル周りの改造は既存のハンドルバー一体型ハンドルステム(1230g)のコラムの部分を途中でカットし、これにオーバーサイズのステムを取り付けて行いましたが、これまでスポルティーフで行っていた輪行と同様にハンドルステムをヘッドチューブから抜く前提に立てば、BHS-22Qを使うことで金額的にあまり変わらず大幅な軽量化が図れます。
 「折り畳み機構を温存しなければ」という先入観が自転車の部品調査の範囲を狭めていたようです。

1. ハンドルまわりの軽量化
 BA-100の標準のハンドルステムのヘッドチューブに挿入する部分の外径は25.4mmです。BHS-22Qのクイル径25.4mmの製品がこれに対応しますが、クイル長は123mmでインサートラインは65mmであるため、私の改造したハンドルよりも極端にハンドルポジションが低くならないように突き出し長さが最も長い115mmの製品を選ぶのが無難と思います。それでも角度調整範囲-20~90°に対する机上の検討ですが、ハンドル高さを同じとした場合にはハンドルが30mm体に近くなり、また、ハンドルの前後位置を同じとした場合にはハンドル高さが約30mm低くなると考えられます。しかし、標準のハンドルステムに比較すると、ハンドルバー (grunge、160g)との組み合わせで550gとなり、680gの軽量化が図れるのは魅力的です。