阪神・淡路大震災によって破壊された高速道路の姿を忘れることはありません。橋脚が地震に耐えられず、崩壊したことによります。鉄筋コンクリート柱の主筋を拘束する帯筋(フープ)の量を増やすように改訂されたのはその後だったでしょうか。そしてコンクリートの橋脚の地震に対する改修として橋脚の周囲を補強する工事を見るようになりました。

 「鉄筋コンクリートに埋め尽くされた現代都市は、その老朽化と想定を超える地震で崩壊の危機にある。 現代の施設は、構造部分は被害が少なくとも仕上げ、設備、周辺施設やライフラインが被災すれば人命を危険に晒す。 本書は、地震動予測に頼ることなく、耐震は被覆で済ませることが可能であることを豊富な事例、実験と3.11の実績でしめす。 これは、貴重な人材と資源を、様々な危険の洗い出しと対策に向けて、活動期の厳しい震災を最少被害で切り抜ける道であることを具体的に示している。 専門家だけでなく、広く一般に呼びかける内容。」と紹介される 五十嵐俊一(著)「耐震被覆による活動期の地震防災」(2012年、構造品質保証研究所)をBOOKOFF 16号野田店で入手しました。
 なお、構造品質保証研究所という名称が気になり、Web検索したところ、構造品質保証研究所株式会社で公的な機関ではないことがわかりました。
(税込220円)