薈田純一 写真展「追悼 立花隆の書棚展」(2022年4月11~15日、文春ギャラリー紀尾井町)

 4月30日放送のNHKスペシャル「見えた 何が 永遠が〜立花隆 最後の旅〜」の中で田中角栄と対峙した12年間に対して、立花隆氏が「無駄な時間だった」と、17年間、共に番組を制作してきたディレクターに語ったことが紹介されていました。「田中角栄の問題を知った人間として道義的に何もしないではいられないけれど、それに費やした時間を自身の知識追及に充てられていたら・・」という気持ちがその言葉に滲んでいるように思われました(私の場合、技術者として看過できない問題に直面し、8年間闘って技術的に問題ない方向に収束しつつありますが、「生産的な活動であったか?」と自問すると・・)。
 NHKスペシャルの中で立花隆氏の膨大な蔵書の古本屋行きが伝えられ、「「立花隆記念図書館」的なものができていたら・・」という気持ちになりました。Web検索する中で没後1年、立花隆さんを偲ぶ。蔵書10万冊が仕事を支える哲学だった。書棚はその人の形代(かたしろ)のようなもの(婦人公論.jp)」(Yahoo!ニュース)で「段ボール100箱分の貴重な資料が、茨木県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」に寄託」というのを目にし、「企画展があれば見に行きたい」になりました。
 薈田純一 写真展「追悼 立花隆の書棚展」 (2022年4月11~15日、文春ギャラリー紀尾井町)が公益社団法人 日本写真家協会主催で開催されていたことを知り、「観たかった・・」になりました。そして「「知の巨人」立花隆の書棚に写った「殺伐」の正体(薈田 純一)」を見つけ、立花隆氏の根城、通称「猫ビル」内に収蔵された書籍の状況を想像しています。
 また、立花隆氏の蔵書10万冊から「(学会誌を別として私の)2~3千冊程度の蔵書は大したことはない。「積読の山」から「読後の山」にしなければいけないけれど・・」になっています (^_^;