“黒い雨”訴訟に対して7月14日、1審の広島地方裁判所に続き、広島高等裁判所で原告全員を被爆者と認め、被爆者健康手帳を交付するよう広島市などに命じる判決が出されました。これに対して国側は上告を断念し、判決が確定しました(NHK政治マガジン「“黒い雨”訴訟 上告せず政治決断の裏に何が…」は考えさせられます)。なお、朝日新聞デジタルの「「黒い雨」訴訟で住民の勝訴確定 識者に聞いた救済の道」で記された「高裁判決が、汚染された水や野菜の飲食などに伴う「内部被曝」の健康への影響を幅広く認めた点について、(菅義偉首相が)「容認できない」との考えも示した* に対して「何を考えているんだ! 放射性物質を含んだ水を飲み、放射性物質の付着した野菜などを食べてみろ!」という気持ちが怒りとともに湧いてきて、あの時から76年を経ようとする現在も、解決には至っていないことを確認することになりました。
 長崎・ヒバクシャ医療国際協力会 (編著)「21世紀のヒバクシャ―世界のヒバクシャと放射線障害研究の最前線」(2011年、長崎新聞社)をBOOKOFF 6号南柏店で、そしてふくもと まさお (著)「ドイツ・低線量被曝から28年―チェルノブイリは終わっていない」(2014年、言叢社)をBOOKOFF 6号松戸馬橋店で入手しました。そして世界の被爆者について改めて認識させられました。