日本機械学会「機械工学事典」(1997年、日本機械学会)について書いた昨年のblogの他、機械設計を行っていたことに時々、触れてきました。その部品の加工に溶接も含まれ、必要に迫られて勉強もしました(昔、機械工学概論の講義の一環とするアーク溶接の実習で、アーク棒の先端が一瞬に溶接対象に溶けてくっついてしまい、「溶接工としての適性はないのか・・」となったことが未だに記憶に残っています (T_T) )。
 B.E. パトン & V.F. ラプチンスキー(著)、黄地尚義(訳)「宇宙の溶接」(2000年、産報出版)をBOOKOFF 豊田下林店で見つけました。著者の「謹呈の栞」とサイン入りで使用感はほとんどありません。昔、宇宙での溶接に関する解説を目にしたような気もしますが、記憶の彼方のため、即、「入手」となりました(税込770円)。
 Boris Evgenʹevich Paton, V. F. Lapchinskiĭ : "Welding in Space and Related Technologies" (Cambridge International Science, 1997) の翻訳で下記の内容が紹介されています。

【内容紹介】
 世界最高権威パトン溶接研究所が30年以上の年月をかけて研究・開発を進めてきた宇宙溶接とその関連技術に関する本邦初の総合解説書。国際宇宙ステーション建設の基幹組立技術の全容を網羅。宇宙空間の溶接には地球上とは違った独特の現象があることがわかる。宇宙開発、宇宙環境の利用を考えている科学者、技術者にも最適。

 Web検索して「宇宙の溶接」の原著とは異なるもので、Naden, N., Prater, T. J. : "A Review of Welding in Space and Related Technologies" (NASA Technical Reports Server (NTRS))も見つけ、また、宇宙での溶接について様々なレポート等が公開されているのがわかりました (^_^)