年末の片づけ中、押入れの最上段に保管している1枚の油絵を見て手を休めました。以前、勤務していた会社で働いていた女性がその仕事を離れる何日か前に頂いたものです。
 会社の近くの喫茶店で「どちらの絵が?」と2枚の作品を見せていただき、その1枚を選んだところ、「こちらを選ぶと思ったわ」といった当時の会話も思い出しました。「お返しに何か・・、でも頂いた作品に対応するようなものは何も持っていないし・・」と帰途の電車の中で考えこみました。そして私がつくったマウンテン・ダルシマーMountain Dulcimer or Appalachian Dulcimer)があることを思い出しました。神田小川町のカワセ楽器でそのキットが目に入り、「いつかギターを作ってみたいなあ」と思っていたため、「私でも製作できそう」で練習の気持ちもあって入手して完成させたものでした(この製作で得られた自信から以前のblogで書いたようにフレットレスベースを自作しました)。これが唯一、何日もかけて私が作ったという面で少しだけ彼女の作品に対応できるように思え、(「邪魔かもしれないけれど」でしたが、)お渡ししました。
 学生時代、着ぐるみのアルバイトをしていたことを2006年4月のblogで書きましたが、おかげで「演じる」ということを意識するようになり、就職してからも「仕事人間」を演じることができました。しかし、個人的なこととなると育った環境が行動に影響していました。