浅草の「世界のカバン博物館」のことを以前のblogで書きました。この博物館はエース株式会社が1975年に企業内博物館として「世界のカバン館」を開設し、それが2010年のリニューアルで改称されたものです。
 設計の実務でハンドブックや資料を入れた重いブリーフケースを運んでいた時代、2年ごとにハンドルが壊れるなどして買い替えが必要となり、MARUEM(マルエム松崎;製造販売の松崎は2010年5月17日に自己破産を申請)の製品を選んでいました。そして2000年にDynaBook PORTEGE 3480 DS60P用として入手したMARUEMのショルダーバッグT.B GEAR(写真上)を現在も保有しています(参考:『現代道具考』)。
 2室+前面のポケットの構成で外形寸法は約32 × 27 × 15cm(取手含まず)、内寸法は約30 × 25 × 11cm (大きい室側)、約1.5kg。A4判(297 × 210mm)をそのまま入れるのにはよいのですが、A4判のファイルは入れられません(レターサイズ:8.5" x 11.0" (216×279mm) 及びそのファイルを想定して設計されたように思われます)。入手した当時は設計の実務から遠ざかり、バッグに設計資料を詰め込むこともなくなりました。そしてファイルを入れられないことから使用も制約されました。現在も使用感が少ないのがその結果のようです。小さい室側は筆記用具などを入れるポケットなどが配置され、"HANDY PHONE"と表示された当時の携帯電話のサイズのポケットは2000年を感じます。