7月21日、明治大学博物館「法政大学・明治大学・関西大学3大学連携協力協定締結記念 ボアソナードとその教え子たち」(7月7日~8月5日)を見た後、神保町古書店街で5冊入手したことをblogで書きました。その中から守屋喜久夫(著)『災害の地理学 ケース・スタディで学ぶ日本の実情と対策』(1984年、ブルーバックス)を読み終えました。
 「第2章 水害列島の実情」「第3章 土砂崩壊」平成30年7月豪雨による被害のことを考えながら読みましたが、本書から新聞やテレビなどを通して私の記憶回路に入った災害のことを思い出しました。「災害のことは記憶のどこかに仕舞われ、忘れた状態になる」を再認識させられました。1984年発行の本ですが、今日でも有用な知識を提供してくれ、「1985年から平成30年7月豪雨までの災害を増補し、また、発行以降の研究などで得られた知見を反映した改定版を発行して欲しい」です。本書は土木工学を学ぶ学生、災害担当だけでなく全公務員、そして政治家の必読の書ではないかと思います。