タイムシフト視聴の話が続きますが、7月5日の放送大学の『情報社会のユニバーサルデザイン('14)』を聴講しました。テーマは「第13回 放送メディアのアクセシビリティ」で聴覚障害、視覚障害のある方たちへのテレビ、映画、DVDなどのメディアの視聴を助ける技術を紹介するものでした。その中で2013年10月、全国に先駆けて手話言語条例を鳥取県が制定し、各県がそれに続いていることを知りました。一方、「TVのアクセシビリティ:国際比較」(上)の字幕、音声解説、手話の日本の現状を知り、愕然とさせられました。そして下記のClosed Caption Decorderを1990年代、英語学習のつもりで購入したのですが、それがThe Americans with Disabilities Act (ADA)の中で、メディアのアクセシビリティを実現するためにテレビへの装備が義務つけられたのがそもそもの始まりであったことを今頃になって気付きました。米国で販売の日本製のテレビにもこの機能が装備されていたとのことです。
 このほか、映画の分野で人間の耳には聞こえない周波数帯の音を使った音声透かし(音響透かし)を映画の音声に付けることで、Wi-Fiなどの無線技術を使うことなく映像に完全同期した字幕をスマートフォンに再現できるアプリ「UDCast」があることを知りました。