聖アンデレ教会、聖オルバン教会から約500mほどの距離にある飯倉別館(飯倉公館)に併設の外務省外交史料館で、先のblogで紹介のように特別展示『マッサン展』が開催されています。
 『マッサン展』は外交史料館別館で開催ですが、まず、外交史料館本館1階に展示の日米和親条約批准書(複写)、収蔵する外務省記録、旅券の変遷、杉原知畝氏のユダヤ人へのビザ発給に関連する史料等を見ました。外交史料館の所蔵史料はWebサイトで閲覧できる他、アジア歴史資料センターのWebサイトで閲覧でき、取り扱い資料の整備状況の一覧もあります。
 外交史料館の本館を出て飯倉公館を横目に『マッサン展』を見に別館へ移動しました。そして外交史料館別館に入ると、まず、吉田茂首相の胸像が出迎えてくれました。2階の「ごあいさつ」に記載の別館の成り立ちからその理由がわかりました。展示室は「I 開国期~明治初期」、「II 明治期」、「III 大正期」、「IV 昭和期」、「V 吉田茂関係資料」の順に展示され、中央に『マッサン展』に対応する展示がありました。その中の「日本・スコットランド技術協力関係」の展示に、以前、「Charles Dickinson West の像(東京大学 本郷キャンパス)、理工学社のこと」と題するblogで触れたヘンリー・ダイアー氏の名前を再び眼にしました。そしてやはり、以前のblogで触れたフォース鉄道橋建設工事の工事監督も努めた渡邊嘉一に関する展示がありました。マッサンに関するものとしてアサヒビール(株)提供による竹鶴政孝氏のノートの複製などが展示されていて興味深く見ることができました。特別展示「マッサン展」は来年5月8日まで開催で、先のblogで紹介のスコットランドと日本の関係について紹介した「外交史料館特別展示 マッサン展」のpdfファイルのご一読をお勧めします。
 外交史料館を出て「特定秘密保護法の対象となる文書がここに集まるのかな・・」とつい考えてしまいました。