十代の終わりの頃、実験で私の耳の可聴周波数を測り、16,000Hz以上から感度が低下し、20,000Hzはほとんど聴こえないことを知りました(今ではもっと可聴域が狭くなっていることは容易に想像されます (^_^; )。そして「スピーカーを鳴らすためのアンプやCDプレーヤーなどの特性は重要だけど、スピーカーの仕様で書かれた再生周波数帯域を気にするのはほどほどにしよう」になりました。また、スピーカーという製品は電気信号を機械振動に変換して空気を振動させて音とするもので、出てきた音は入力された信号とは同じではないという知恵も付きました。さらに言えば、耳の構造は各人異なることから私の聴こえている音と他の人の聴こえている音は同じとはいえないことにも気づかされました(小学校で義務付けられていた色覚検査が廃止されて10年経ち、個人の進路に関わる課題も報じられていますが、「聴こえ」も個人差が・・です)。 *
 それでも以前、バンドメンバーの知人の住処のリスニングルームでTANNOYの大きな同軸2ウェイのスピーカーを通して私の持ち込んだ『グレゴリオ聖歌』と知人のレコードのオーケストラ曲(何の曲だったか、全く思い出せず)を聴き、「こういう音がするんだ・・」と音の深みのようなものや音色に感心することができました。また、以前のblogで書いたように、RD-VH7PCと一緒に大枚1万円(?!)で入手したスピーカーLS-VH7から聴こえる滝の音がホワイトノイズのように聴こえるのに対して、SC-E717(DENON)は滝の音として聴こえるなどの区別はでき、感覚器官としてそれなりに機能しているようです。
 先のblogでステレオレシーバーと「室電」なるものについて書きましたが、そのステレオレシーバに接続のスピーカーについてBill Evans Trioの"Waltz for Debby"のCDを鳴らした感じなどを紹介します。なお、オーディオ評論家といわれる人たちの見えない音を見えるがごとく表せる筆致には到底及びませんが、ご容赦のほどを・・・ (^_^;