明倫館書店で『自然災害科学事典』(1988年、築地書館)を入手してきました。
 本書の対象とする災害は、火山災害、地震災害、地質地盤災害、気象災害、洪水災害、海象災害で、解説には歴史、諸外国の状況について含むものもあり、「読む事典」としても大変、興味深い内容です。
 本書の『序』より、昭和57年度科研費の増額補助を受けて、自然災害特別研究・自然災害資料収集研究班にキーワード用語委員会が設けられ、委員会と京都大学防災研究所の協力により自然災害研究の「キーワード用語集」(昭和58年3月)が刊行され、これに掲載の用語に準拠して、適当な学術用語を取捨選択し、それぞれの内容の解説を集成したのが本書とされます。発行から四半世紀経っていることを念頭に置いて、発行以降のことについてはWeb検索などして補うことが必要ですが、当時はどのように考えられていたとか、歴史的なことも知ることができ、参考になります。