600万人のユダヤ人がナチスによるホロコースト(Holocaust)で虐殺されたといわれます。
 ホロコーストについて私が初めて知ったのは『アンネの日記』からでした。様々なホロコーストに関する写真や文などを目にしたと思います。スティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』(1993年公開)も心に残りました。そしてリトアニアの領事館に赴任中、外務省の訓令に背いてナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人のうち、約6,000名の人にビザを発給した杉原千畝氏のことを知りました。杉原千畝氏によってビザを発給されて日本に向かったユダヤ人のその後については知らなかったのですが、彼らが日本から他国へ行けるように尽力した小辻節三氏のことを、8月4日午前0時からのラジオ深夜便、「〔オトナの生き方〕 つないだ命の足跡(アシアト)を追って」から知りました。この番組は『命のビザを繋いだ男―小辻節三とユダヤ難民』を執筆した山田純大氏へのインタビューで構成されるもので、「義を見てせざるは勇無きなり」という小辻氏の行動、特高の拷問にも遭われたことなど、聞いていて運転中にも関わらず、目頭が少し熱くなってしまいました・・。
 小辻節三氏が米国で書いた本のあることを番組から知り、帰宅してAmazon.comで調べ、Abraham Setsuzau Kotsuji : "From Tokyo to Jerusalem -- THE AUTOBIOGRAPHY OF A JAPANESE CONVERT TO JUDAISM " らしいことがわかりました。
 偶然ですが、ラジオ深夜便を通してほとんど知られていない歴史の一端を教えられました。