ISO 100, Av : F3.6, Tv : 8sec, 35mm判換算60mm, 画像サイズ 4608x3456

 FinePix HS30EXRによる星の撮影、月のようにフォーカスをあわせることができませんので、遠方の街の光にフォーカスを合わせてフォーカスロックして撮影となります。単焦点のレンズであれば昼間、遠方の被写体にフォーカスを合わせて指標をつけてという手もあるかもしれませんが、ズームレンズでは難しいものがあり、「星座の形がわかればいい」と割り切って無限遠は気にしないことにしています。
 今回のFinePix HS30EXRのオリオン座の撮影では感度をISO 100~1600の間で変えて背景のノイズの出具合を確認してみました。シャッター速度はISO 100, 200, 400は8sec、800は4sec (HS30EXRの制約から)、1600は2sec (HS30EXRの制約から)です。
 オリオン座の三ツ星あたりを等倍で見るとISO 100, 200, 400と感度が上がるほど、淡い星が浮き上がってくる感じがする一方、感度が高まるほど、漆黒となって欲しい宇宙空間の部分のノイズが目立つものとなり、ノイズか淡い星かわかりにくくなるという、ごく当然の結果となりました。
 コンパクト赤道儀を使う場合は当然、ISO 100で可能な長時間撮影を活用することになると思いますが、ISO 200で8secで撮影し、これを1/2にリサイズした画像(2304x1728画素)、結構、つかえそうな感じがします。ISO 200のみ小三つ星(θ星、M42、ι星)を含んだ1/2にした作例を示します。