「ロケット開発「失敗の条件」 ― 技術と組織の未来像」 [本と映像・音楽の話]
「宇宙開発事業団が生んだ初の純国産ロケットH‐2は、続けざまに「失敗」した。開発者たちは、そこから何を学び何を教訓に残したのか?2001年夏、いよいよ新型ロケットH‐2Aをひっさげて、大国が群雄割拠する宇宙ビジネスの世界に参入してゆく。ロケット開発の黎明期から従事してきた研究者と日本の宇宙開発を長年追い続けてきた取材者とが、わが国のロケット開発における「失敗」を徹底的に討論した。」と内容紹介される 五代 富文 / 中野 不二男 (著)「ロケット開発「失敗の条件」 ― 技術と組織の未来像」(2001年、ベストセラーズ)をBOOKOFF 16号野田店で入手しました。
昔、「日本で原子力電池を使用した探査装置の開発は可能ですか?」と五代氏に質問したことがありました。その時いただいた返事は「日本では難しい」というものでした。
(税込110円)
「スペースシャトルの落日 ー 失われた24年間の真実」 [本と映像・音楽の話]
「12月2日は「日本人宇宙飛行記念日」です。1990(平成2)年12月2日、当時TBSの記者を務めていた秋山豊寛氏が、日本人初の宇宙飛行に成功したことから記念日として制定されました。」とのことです(リンク先はPR TIMES MAGAZINE)。
「1970~80年代、宇宙旅行の夢を皆に与えてくれたスペースシャトル。実際には世紀の失敗作であり、そのコンセプトや計画は壊滅的な誤りを犯している事が判って来た。「宇宙開発の未来を拓くもの」として世界に喧伝されたスペースシャトルの真の姿とその背景、その影響と今後の宇宙開発において日本が進むべき道を探る。 欲をはって「寸足らずの万能機械」となった設計、政治的な重圧にあえぎ、功を焦ったNASA。 致命的な2度の事故、世界の宇宙開発に与えた深刻な影響、スペースシャトルの罪科をひとつひとつ明らかにしつつ、それによって未来のあるべき宇宙開発の姿を描き出す。」と内容紹介される 松浦晋也 (著)「スペースシャトルの落日 ー 失われた24年間の真実」(2005年、エクスナレッジ)をBOOKOFF 岡崎井ノ口店で入手しました。上記の本書の内容紹介はスペースシャトルを全否定するかのように感じてしまいますが、スペースシャトルによる成果(ハッブル望遠鏡、国際宇宙ステーション、日本の宇宙開発への貢献等)を念頭に置きながら読む必要があると思います。
「2010年秋に退役予定のスペースシャトル。機材を再利用し、低予算で宇宙への定期運航を実現させるというコンセプトのもと、年間50回の打ち上げを目指したが、実際は09年でわずか5回だった。一方で費用は大きく膨らみ、さらに国際宇宙ステーションの完成遅延など、宇宙開発全体に大きな影響を及ぼしている。なぜ、どこで計画が狂ってしまったのか。文庫化にあたっては大幅に加筆し、最新の現状をレポートする。」と内容紹介される 松浦 晋也 (著)「増補 スペースシャトルの落日」(2010年、筑摩書房)が発行されているのを確認しました。
松浦晋也(著)「はやぶさ2の真実 ― どうなる日本の宇宙探査 ―」(2014年、講談社)について以前のblogで触れましたが、「~の真実」とするのが松浦氏の書名の特徴でしょうか・・
(税込220円)