「機長の心理学―葬り去られてきた墜落の真実」、「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」 [本と映像・音楽の話]
システム工学、信頼性工学、安全工学などでヒューマンファクターは重要で私の関心分野にもなっています。
「その時、機長の心で何が起きたのか? 「証言すると後が怖い」と隠蔽されてきた真実とは!? 居眠りは日常茶飯事!? 墜落。たった1つのミスが悲劇を招く航空機事故。右と左のレバーを取り違える、時差ぼけと倦怠感、コクピットクルーたちは眠りの中……。事故原因には複数の要素があり、単純な「パイロットエラー」という汚名の下に、根源的な「ヒューマンファクター(人的要因)」が無数に隠蔽されているのだ。「誰にでも起こりうるミス」が懲罰の恐れなく、正当に受けとめられ、じゅうぶんに調査研究されない限り、悲劇は繰り返されるのだ。」と内容紹介される D. ビーティ (原著), 小西進 (訳)「機長の心理学―葬り去られてきた墜落の真実」(2006年、講談社)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で目にし、ページを開いてその最初のページの「文庫化にあたって」の「これは、ヒューマンファクター(人的要因)研究の先駆者、アーサー・デヴィッド・ビーティ氏の著作で、事故記録を羅列するのが目的の書ではない。(略)」を読んで、即、購入を決めました。
「飛行船墜落や原発事故、毒ガス漏出など50あまりの事故を紹介。誰がどのように引き起こしたか、食い止めたか、人的要因とメカニズムを描く。」と内容紹介される ジェームズ R・チャイルズ (原著), 高橋健次 (訳)「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」(2006年、草思社)はBOOKOFF 豊田柿本店で入手しました。
「オートメーション・バカ ー 先端技術がわたしたちにしていること」 [本と映像・音楽の話]
「私が大切にしていることに現場を知る」があります。そして現地で対象物を見たり、触ったり(触れるものは)、現地の方のお話を聞きます。現在、非常に心配しているが、現場を見ないで判断したり、現場を見ても何が行われているか理解するだけの知識がないために、「〇〇に書かれていたから」、「〇〇さんが言ったから」とそれらを鵜呑みにして対応されていることが少なくないことです、行政関係者を含め・・。
ニコラス・G・カー (原著), 篠儀直子 (訳)「ネット・バカ ー インターネットがわたしたちの脳にしていること」(2010年、青土社)について2023年のblogで触れました。
「わたしたちの生活はさまざまなところで自動化の恩恵を受けている。 医療、株取引、建築設計、自動車、ロボット―― これらはもはや高度なオートメーション技術の助けがないと実現できないことばかりだ。 たとえば、飛行機はこうした高度なオートメーション機器がトラブルを起こしただけで、 深刻な事故を起こしかねないのだ。 しかし、実は、何より恐ろしいのは、 こうした「自動化」のなかにいるわたしたちがその甚大なる影響について、 いまだきちんと認識していないことではないだろうか。『ネット・バカ』の著者が、自動化しつづける世界がわたしたちにしていることを暴露する。」と内容紹介される ニコラス・G・カー (著), 篠儀直子 (訳)「オートメーション・バカ ー 先端技術がわたしたちにしていること」(2014年、青土社)をBOOKOFF SUPER BAZAAR 松戸駅東口店で入手しました。
(税込990円→税込220円)