SSブログ

「自分と子どもを放射能から守るには」 [本と映像・音楽の話]

P1230742-20200811s.JPG

 ウラジーミル・バベンコ (著), ベラルーシ・ベルラド放射能安全研究所 (著), 辰巳雅子 (訳), 今中哲二 (監修)「自分と子どもを放射能から守るには 日本語版特別編集」(2011年、世界文化社)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で見つけ、「今日からできる!キッチンでできる!チェルノビイリからのアドバイス」と書名の上にかかれた言葉、そして帯の「放射能が心配な食品ばかり。どうやって食べよう?」が気になり、入手しました(税込210円)。
 この本の原著は2003年ベラルーシで、放射能の中を生きるベラルーシ人のためにベルラド放射能安全研究所によって刊行されたもので、福島第一原発の事故後まもなく、「日本人に読んで欲しい」とベルラド放射能安全研究所の副所長のウラジミール・バベンコ氏から本書の訳者を務められた辰巳雅子氏に渡され、辰巳氏が「ベラルーシの部屋ブログ」で紹介を始めたのが本書の発行(2011年9月30日)につながったとのことです。監修は広島・長崎原爆による放射線被ばく量の評価、そしてチェルノブイリ原発事故の4年後から事故による汚染地域に入られ、今中 哲二 (編集)「チェルノブイリ事故による放射能災害―国際共同研究報告書」(1998年、技術と人間)などもまとめられた今中哲二氏で、本書の中で一部解説もされています。
 本書の「放射能が体に与える影響」の節を読みながら、先のblogで触れた浦島 充佳 (著)「放射能汚染 ほんとうの影響を考える ー フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか」( 2011年、化学同人)について「参考文献として外国のものばかり示しているけれど「チェルノブイリ事故による放射能災害―国際共同研究報告書」は読まれたのかな?」になりました。

続きを読む


nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

「放射能汚染 ほんとうの影響を考える」、「原子力災害に学ぶ 放射線の健康影響とその対策」 [本と映像・音楽の話]

P1230733-20200810s.JPG

 先のblogで原子力発電所解体プロジェクトに関わっていたことを書きましたが、それは以前のblogのブラックな環境での仕事でした。システム設計する場合、「作業者の被爆量は」、「作業者と線源との離隔距離は」を考え、「機械が壊れたら設計責任から」と被爆すること(原子力発電所等での仕事は全てと思いますが)を前提に色々、思いを巡らせていました。問題を起こすことなく停止した原子炉でさえ、その状態ですから、事故を起こした福島第一原発の現場の状況はほとんどわからない状態で「解体の計画や各種設備の設計に携わる人たちはどのような思いで取り組んでいるのだろうか」と当時の私のことを思い出しながら考えてしまいます。
 浦島 充佳 (著)「放射能汚染 ほんとうの影響を考える ー フクシマとチェルノブイリから何を学ぶか」( 2011年、化学同人)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で入手し、その後、長瀧 重信 (著)「原子力災害に学ぶ 放射線の健康影響とその対策」(2012年、丸善出版)をBOOKOFF 埼玉三郷店で入手しました(各税込210円。なお、後者は税込510円からの割引)。
 以下、それらの本について紹介します。


続きを読む


nice!(15)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー