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放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策 [本と映像・音楽の話]

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 食品と暮らしの安全基金 古長谷 稔 (著)「放射能で首都圏消滅―誰も知らない震災対策」(2006年、三五館)をBOOKOFF 埼玉三郷店で見つけ、ページを開いて東海地震が発生した場合の浜岡原子力発電所の危険性を首都圏への影響を含めて伝える内容から入手しました(税込210円)。2006年の発行で福島第一原発の事故を受けて重版されたものです。
 浜岡原子力発電所の1、2号機は2009年1月30日に運転終了しましたが、残りの3、4、5号機は「定期検査中・安全性向上対策実施中(地震・津波・重大事故対策等)」です。本書を読みながら「福島第一原発の事故から何を学んだのか・・」とやりきれない気分になっています。そして気づかされたのが「建設に携わった人々であれば設計、施工がどのように行われたか理解していて指摘された問題が即座に理解できるのに対して、施工から何十年も経ち、現場のことを理解できない名前だけの技術者が増えている」という根本的な問題でした。

追記(2021年11月29日)】
 「原子力規制委員会による中部電力浜岡原発3、4号機(御前崎市佐倉)の新規制基準適合性確認審査の対象となっている「基準津波」策定に関し、中電がプレート間(南海トラフ)地震で発生する最大津波高を22・5メートルとして、次回の審査会合に提示する方針を決めた。敷地前面に建設した22メートルの防潮堤を越え、構内の一部が浸水する想定となる。(略)」(静岡新聞、2021年11月29日)が報じられました。

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