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「原発再稼働 最後の条件 ー 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書」 [本と映像・音楽の話]

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 「東北電力は、10月29日に再稼働させた女川原子力発電所2号機で、3日に発電を再開する予定でしたが、原子炉内に入れた計測関連の機器が途中で動かなくなるトラブルが起こったとして延期すると発表しました。」が報じられました(2024年11月3日、NHK NEWS WEB)。

 「国会事故調も政府事故調も、問題の本質を見誤っている! --原発の課題と対策がみるみるわかる、写真・イラスト満載の「事故調査最終報告書」。  原発を動かすのに必要な「条件」とは何か?   福島第一で、メルトダウンした原子炉と生き残った原子炉の分かれ道とは?  その教訓と対策とは何か?  そして、大前氏が提示する原発を動かす「最後の条件」とは?  2012年、夏。電力需要のピークを前に、政府は関西電力・大飯原発を再稼働させることを決断し、需給が非常に逼迫する事態を回避しました。ですが、国民や、再稼働を求めていた産業界の側にも、大飯原発でどんな安全対策が取られたのかを把握している人は少ないでしょう。政府にもそれを理解し説明できる人材がいないからか、“足りないから動かす”という議論だけが一人歩きしたのは、非常に残念です。  我々日本人は、あの悲劇的な事故から、いったい何を学んだのでしょうか。再稼働を決断した経緯を見ていると、政府も国民も「何も学んでいないのではないか」と疑わざるを得ません(「はじめに」より)。」と内容紹介される 大前 研一 (著)「原発再稼働 最後の条件 ー 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書」(2012年、小学館)をBOOKOFF SUPER BAZAAR イトーヨーカドー流山店で入手しました。
 本書で「観測された最大加速度は「607ガル」 福島第一原発より女川原発のほうが地震による衝撃は大きかった」という見出しで解説もされています。
 以前のblogで旧日本原子力研究所の動力試験炉(JPDR)の解体プロジェクトに携わっていたことを書きました。当時、カメラ用の撮像管の製造が終了し、半導体となることが伝えられていましたが、「放射線環境で耐性のある撮像管が使用できなくなったら今後の原子炉解体における解体部位の確認はどうなるのだろう・・」と非常に心配になりました。「福島第一原発 デブリ取り出し カメラ不具合で作業実施できず」(2024年9月17日、NHK NEWS WEB)が報じられましたが、「どのような構造のカメラを使用しているのだろうか?」と当時の知見が伝わっているか、非常に気になっています。
(税込220円)
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女川原発 原子炉停止し点検へ 発電は延期 計測機器トラブルで | NHK | 各地の原発
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241103/k10014628281000.html
大前研一 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%89%8D%E7%A0%94%E4%B8%80
原発再稼働「最後の条件」 | 書籍 | 小学館
https://www.shogakukan.co.jp/books/09389742
「原発と権力 ー 戦後から辿る支配者の系譜」、「原子力村の大罪」、「原発プロパガンダ」、「原子力発電で本当に私たちが知りたい120の基礎知識」、「日本の原子力施設全データ 完全改訂版―「しくみ」と「リスク」を再確認する」:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2023-10-26
撮像管 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%92%AE%E5%83%8F%E7%AE%A1


原発再稼働「最後の条件」: 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書

原発再稼働「最後の条件」: 「福島第一」事故検証プロジェクト 最終報告書

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/07/25
  • メディア: 単行本



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