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特価のフォノアンプ内蔵アナログターンテーブルTN-350(TEAC)を見て [2. 道具(AV機器)]

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TN-4D-B(TEAC)

 4年前のblogフォノアンプ内蔵アナログターンテーブルTN-350 (TEAC)について書きました。先日、ヨドバシAkiba に立ち寄ったところ、オーディオ機器のアウトレットコーナーでTN-350 が販売終了による現品として25,800円(税込)で売られていました。「オーディオテクニカ社製VM型カートリッジ(AT100E相当)を装着済みでフォノイコライザーとUSBデジタル出力を搭載」から、悪いムシが起きかけましたが、後述の私のオーディオ製品の選定条件で冷静さを取り戻しました (^_^;
 Web検索し、「私の選定条件に適合するフォノアンプ内蔵アナログターンテーブルは、「VGP 2019 SUMMER」の金賞を受賞したTN-4D(TEAC)、「VGP 2017 SUMMER」を受賞したAT-LP5(audio-technica)、PLX-500(pioneer)、DP-450USB(Denon)かな」になっています(SL-1200MK7(Panasonic)とCP-1050(D)(ONKYO)はフォノイコライザーを搭載していないことから対象外)。

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TN-4D-B(TEAC)の背面

【私のオーディオ機器の選定条件】
 アナログ時代からオーディオ製品と親しんできた私、下記のカセットテープの一件から原音と同じ音程で再生できることを重要に考えています。そしてCDの登場はその面から革新的に思え、録音が可能なMDの登場は「録音の時点からそれが管理できる」でMD WALKMAN MZ-R5ST (SONY)も入手してしまいました (^_^;

◎ カセットテープ
 カセットテープは録音した機材で再生する場合は問題ありませんが、再生に他の機材を使用する場合、テープの送り速度が異なる可能性が強く、音の高さが変わる場合があります。
 学生時代、アルバイトで催し物会場での子供ののど自慢のためにオルガン演奏の方と一緒にギター伴奏をしていたことがありました。そしてそのオルガン演奏の方からカセットテープを渡され、「楽譜を作って」と頼まれました(ある若い歌手の歌で流通する楽譜はありませんでした)。住処に帰ってカセットテープに録音された歌を何度も聴き、五線譜にフラットが5つつく変ニ長調のコードを記した楽譜ができました。それをオルガン演奏の方に渡したところ、半音下げてハ長調で演奏することになりました。
 後で調べ、カセットテープのテープ速度偏差はJISで4.76cm/秒(JIS呼称4.8cm/秒)±4%以内とされることを知りました。例えばA=440Hzを録音したカセットテープを+4%高い速度のカセットデッキで再生した場合、その音は457.6Hzとなります。Bbは466.164Hzで、再生された音をAとして楽譜を書くか、Bbとして書くか、悩むことになります。そして私は後者として楽譜を書いたと考えられます。それ以来、「カセットテープでの再生は音程が高くなっている可能性がある」と考えて対応するようになりました。

【カセットデッキの速度調整】
 デジタル時代となり、CDとして販売されているものは心配ありませんが、私的にカセットテープに録音したものからCD化する場合、「本来の音と音程が異なる」可能性があります。現在、TEACからテープ再生スピードを変えられるピッチコントロール再生機能を装備の製品としてカセットデッキ/CDプレーヤーAD-850(±10%の可変範囲)が販売されていて「カセットテープをCD化するための必需品」と考えています(TASCAMブランドのCD-A580AD-850の外装色をブラックとし、ラックマウント用のパーツをつけた製品と推定されます)。なお、アナログ人間の私、最初、「昔のスタジオにおけるマスターテープのように1kHz0VUの信号がテープの頭に録音されていれば、テープ再生スピードの微調整も比較的容易だけど、音楽を聴いて正確にテープ再生スピードを微調整するのはなかなか難しそうだなあ、曲の長さがわかっていればそれとの比率で調整する方法も・・」と考えてしまいましたが、デジタル時代の私が登場し、「使ったことはないけれど、PCのアプリケーションの周波数分析ソフトを組み合わせることで容易に調整できるのでは」となっています(Web検索するとカセットテープレコーダの速度調整に関する記事が色々、でてきました。「今度、じっくり調べよう」です)。

◎ レコードプレーヤー
 Web検索していて「ステレオ用DDモータの電気的・機械的精度」(『精密機械』(41巻12号)、1975年)を見つけ、機械設計をしていたこともあって書かれた内容がよく理解できました。ベルトドライブのレコードプレーヤーは製作精度の限界から機械だけで正確な回転数を実現するのは困難でモーターの速度調整が必要で、クォーツロックのダイレクトドライブのように速度制御するのが正確な回転数を実現する方法となります。
 レコードでは再生するレコードプレーヤーが正しく回転数が調整されていないとやはり音程が変わります。レコードが200~300枚あり、最近、POWER ONとなることは少ないのですが、クォーツロックのダイレクトドライブのレコードプレーヤーのQL-A70 (Victor) を選んだのも正確な回転数の実現からでした。
 以前のblogでフォノイコライザーAT-PEQ3を入手し、AVR-550SD(DENON)と組み合わせて音出ししたことを書きました。MMカートリッジの出力は低いことからレコードプレーヤーとアンプ間の接続ケーブルの性能比較が記事になっていたように思います。性能の高いフォノイコライザーをカートリッジの近く(レコードプレーヤー内部)に配置すれば外部からのノイズの影響は低減されます。また、AT-PEQ3の外付けよりシステムを単純化できます。この面からフォノイコライザー内蔵のレコードプレーヤーに心を惹かれます (^_^;

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製品企画にうならされたレコードプレーヤー "DP200USBSP"(DENON):ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2009-02-08
アンプの省電力化の検討:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2009-09-15-1
フォノアンプ内蔵アナログターンテーブルTN-350(TEAC)と秋葉原の夜景:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2015-02-08
フォノイコライザー AT-PEQ3 を注文:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2012-02-05
フォノイコライザーAT-PEQ3で音出し:ロボット人間の散歩道:SSブログ
https://robotic-person.blog.ss-blog.jp/2012-02-07
TN-350 | 製品トップ | TEAC - オーディオ製品情報サイト
https://teac.jp/jp/product/tn-350/top
TN-350 取扱説明書
https://teac.jp/content/downloads/products/926/tn-350_om_j_va3.pdf
【始めよう! アナログレコード入門】高コスパプレーヤーとコンパクトスピーカーで「アナログレコード」を聴こう(前編) - Stereo Sound ONLINE
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17186910
TN-550 | 製品トップ | TEAC - オーディオ製品情報サイト
https://teac.jp/jp/product/tn-550/top
TEACが回転数自動調整機構で高い回転精度を実現したアナログターンテーブル『TN-550』を発売|@DIME アットダイム
https://dime.jp/genre/341128/
TN-4D | 製品トップ | TEAC - オーディオ製品情報サイト
https://teac.jp/jp/product/tn-4d/top
ダイレクトドライブターンテーブルシステム SL-1200MK7 商品概要 | オーディオ | Panasonic
https://panasonic.jp/audio/p-db/SL-1200MK7.html
AT-LP5 | ターンテーブル/カートリッジ/フォノアクセサリー | 一般製品 | オーディオテクニカ
https://www.audio-technica.co.jp/atj/show_model.php?modelId=2873
Denon公式 | DP-400の仕様・特長 | レコードプレーヤー
https://www.denon.jp/jp/product/hificomponents/turntablecartridges/dp400
Denon公式 | DP-450USBの仕様・特長 | レコードプレーヤー
https://www.denon.jp/jp/product/hificomponents/turntablecartridges/dp450usb
オーディオ&ビジュアル製品情報:CDプレーヤー>CP-1050(D)|オンキヨー株式会社
https://www.jp.onkyo.com/audiovisual/purecomponents/record_player/cp1050/
PLX-500 DIRECT DRIVE TURNTABLE (black) - Pioneer DJ
https://www.pioneerdj.com/ja-jp/product/turntable/plx-500/black/overview/
実はすごいぞPioneer DJ PLX-500!パイオニアDJのターンテーブルの魅力に迫る! | OTAIRECORD OFFICIAL BLOG
https://www.otaiweb.com/otareco/2018/08/16/2361/
1-7 高級カセットデッキでも保証できない「元の音」 - たくき よしみつ | パブー
http://p.booklog.jp/book/6055/page/2840025
Desktop audio system
http://www002.upp.so-net.ne.jp/maktich/AV/desktop-audio.html
音階と周波数の関係(平均律一覧表) | 音楽力の泉
https://composer-instruments.com/scale-and-frequency/
ステレオ用DDモータの電気的・機械的精度 | 精密機械 41巻12号(1975年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe1933/41/491/41_491_1112/_pdf
AD-850 | 製品トップ | TEAC - オーディオ製品情報サイト
https://teac.jp/jp/product/ad-850/top
CD-A580 | 製品トップ | TASCAM (日本)
https://tascam.jp/jp/product/cd-a580/top





オーディオテクニカ ダイレクトドライブターンテーブル AT-LP5

オーディオテクニカ ダイレクトドライブターンテーブル AT-LP5

  • 出版社/メーカー: Audio Technica(オーディオテクニカ)
  • メディア: エレクトロニクス



Pioneer DJ ダイレクトドライブターンテーブル PLX-500-K

Pioneer DJ ダイレクトドライブターンテーブル PLX-500-K

  • 出版社/メーカー: Pioneer DJ
  • メディア: エレクトロニクス



DENON レコードプレーヤー USB録音対応 ブラック DP-450-BKEM

DENON レコードプレーヤー USB録音対応 ブラック DP-450-BKEM

  • 出版社/メーカー: デノン(Denon)
  • メディア: エレクトロニクス



TEAC CDプレーヤー AD-850

TEAC CDプレーヤー AD-850

  • 出版社/メーカー: TEAC
  • メディア: エレクトロニクス



TASCAM CDプレーヤー CD-A580

TASCAM CDプレーヤー CD-A580

  • 出版社/メーカー: TASCAM
  • メディア: エレクトロニクス



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