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SONY党だった頃・・ [2. 道具(AV機器)]

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TA-F333ESJ(左下)、ST-S333ESJ(左上)、CDP-333ESJ(右下)、TC-C5(右上)

 SONYのPC事業売却が2月6日発表されました。
 1997年にVAIOが発売され、気になって石丸電気つくば店の店頭(その頃、つくば市で仕事をしていました)でそのノートPCに触れ、キーボードの右手小指の受持ちのキー幅が狭いことに「タッチタイピングがしにくい」と関心の対象外となったことを思い出します。VAIOについてはその後、何度か触れましたが、キーボードの面から候補になることはありませんでした。
 久しぶりに『現代道具考』の内容をアップデートしていて「モバイルPCの夢」に迷わされてのノートPCの遍歴 (ほとんど懺悔録?) が見つかりました。

ThinkPad 220 (IBM, 1993年)、Dynabook SS433 (TOSHIBA, 1994年)、AMiTY CN (M3031-J24P1, 三菱電機, 1997年)、MobileGear II MC-R520 (NEC, 1999年)、Dynabook SS 3330 (TOSHIBA, 1999年)、Dynabook SS 3480 (TOSHIBA, 2000年)、Dynabook SS S20 (TOSHIBA, 2005年)、Lavie Light BL350/CW6 (NEC, 2010年)  [年は発売年で私の購入年とずれている場合があります]

 2000年までに入手したモデル、「少しでもバッテリーだけで長く使えるノートPC」を期待してだったのですが、2時間安心して使えるものはありませんでした。その中でHandheld PCというカテゴリーのMobileGear II MC-R520は出先の会議でバッテリーのみで2時間安心して使え、議事録作成に大活躍してくれました。Dynabook SS S20 もバッテリーのみでの使用を満足してくれました。そして現在はネットブックのLavie Light BL350/CW6が必需品となっています。
 PCは性能向上とともに更なる性能を要求するアプリケーションの登場で「新しいPCを・・」という市場の成長モデルを実現してきました。性能的に十分になり、「この性能じゃ足りない」と思わせるキラーアプリケーションも見当たらない今日(ゲーム分野は私の関心外のため、知りませんが(^_^; )、性能を高らかに謳ってもこのような成長モデルを描けない市場に変容しているといえます。一方、その他の機能に注目すると、Panasonic のタフブックのような業務用の製品は別として、多少の振動下なら安心して使用できるSDDモデルの128GBのものが10万円以下で購入できる現状になっていますが、それ以外の機能による差別化された製品は見出しにくい現状にあります。SONYの場合、デザインを通してブランドイメージを高め、高価格で売るというビジネスモデルを描いたのが、「同じ機能・性能ならば価格が安い方がよい」という実質優先の市場ではそのビジネスモデルを継続するのは難しく、将来の成長も期待できないことがPC事業の売却となったと考えられます。IBMのThinkPadがLenovo ThinkPadとなったのが2005年であることを考えると、「よく頑張った!」なのかもしれません。 *

* : Microsoft は恒例のOSのバージョンアップで、Windows 8という従来のPCのユーザーインターフェースを無視した「新しい機能でPCの成長モデルの維持を」という供給側の論理で製品を発売し、「試しに」とLaVie Light BL350CW6でWindows 8を使ってみましたが、キーボード入力人間には使い勝手が悪く、Windows 7で使用のSuper Mapple Digitalの互換性にも問題があることから、Windows 7に戻すことになりました。Windows 8 classicといったWindows 7使いのユーザーの使い勝手を悪くしない製品を同時に販売していたら「ユーザーを無視した企業戦略」という悪いイメージを抱かれないで済んだと思うのですが・・・。


■ 1990年代
 1990年代、私、SONY党だったような気がします。その証拠が現在、長期の休眠に入っている上のオーディオ機器・・。また、VTRはBeta規格のEDV-9000を使っていました。『現代道具考』からSONYの製品の写真をピックアップしてみました(28型のHiVision TVは写真を見つけられず、また、小物は掲載していません)。SONY製品を購入するために使った金額を合計することは心の平安のためにやめておきますが、ふと、現在のSONYの姿は私がSONYの製品を買わなくなったこととも関係しているのかなと考えさせられています。

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KV-9AD2(SONY)

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CCD-TR900 (SONY)

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PHV-A7 (SONY)

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DCR-PC10 (SONY)

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DCR-VX1000(SONY)

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WALKMAN WM-EX5 (SONY)

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WALKMAN Professional WM-D6C

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MD WALKMAN MZ-R5ST (SONY)

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Windowsトピックス - VAIO事業売却で急展開、ソニーのモバイル戦略のこれから:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20140207/535542/
VAIOはなぜ存在感をなくしていったのか?──ソニーPC事業売却【前編】 日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20140209/1055056/
テレビ製造のビジネスモデル:ロボット人間の散歩道:So-netブログ
http://robotic-person.blog.so-net.ne.jp/2013-10-24
Sony Japan 商品のあゆみ−テレビ
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/CorporateInfo/History/sonyhistory-c.html

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うえいぱうわ

sony、どうなってしまうんでしょうね。
あの売却のニュース聞いたとき、ちと先行きが不安に
なってきました。どこでこうなっちゃったのかなあ。
かつての輝きが戻る事はないんでしょうけど、せめて
生き残ってほしいところです。
「あの保険屋さん、昔は家電も作っていたんだよ」とか
ならないと良いのですが。
by うえいぱうわ (2014-02-13 23:58) 

robotic-person

>うえいぱうわさん、
エンターテイメント・ソフト及びそれに関連する機器製造の産業に特化いくのかなあ・・、と考えさせられています。
by robotic-person (2014-02-14 00:30) 

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